■ペルー基礎情報
ペルー共和国(ペルーきょうわこく)、通称ペルーは、南アメリカ西部に位置する共和制国家です。首都はリマ。
人口約2,900万人。総面積1,285,220km2と日本の約3.4倍の広さがあり、世界第19位の面積です。
人口密度も、21人/km2と、日本の16分の1(日本は339人/km2)です。
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ペルーの国旗 |
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■世界遺産に登録されたインカ帝国
紀元前から多くの古代文明が栄えており、16世紀までは当時の世界で最大級の帝国だったインカ帝国(タワンティン・スウユ)の中心地でした。
ペルー国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が7件、自然遺産が2件、複合遺産が2件存在します。マチュ・ピチュの歴史保護区 やチャビンの考古遺跡など世界中から観光客も訪れます。
ウィキペディア「ペルーの世界遺産」はこちら
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1983年、世界遺産に登録されたマチュ・ピチュ歴史保護区 |
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■日本人の移住者は南米でペルーが初!
ラテン・アメリカへの最初の移住は、明治30年(1897年)メキシコへおこなわれましたが、それから2年後の1899年、日本人のペルー移住が開始されました。ペルーが南米で日本人移民を受け入れたのが初めてで、南米への集団移民として当初は、新潟・山口・広島出身者が多かったそうです(後続の移民では沖縄や九州の出身者が増えていく)。
1890年代になって、主に海岸の砂糖製造の大農園が、日本人の優秀な労働者の導入に関心を示しはじめたのがきっかけです。日本の移住会社森岡商会が、代理人田中貞吉をペルーに送って、同国製糖業者組合代表フェルナンド・ソリアと契約を結ばせ、同商会のあっせんで、790人の日本人が、第一回移民として、明治32年(1899)佐倉丸でカヤオ港に着いたと言われています。
それから大正9年(1920)の第67回航海までに、15,000をこえる日本人がペルーに渡りました。
現在、8万人もの日本人移住者がペルーで活躍しています。
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■ペルーの農業について
国内総生産(GDP)に占める農林水産業の割合は約6%で、経済活動人口に占める農業・経済活動人口の占める割合は約25%となっています。
生産量はばれいしょ338万トン、コメ244万トン、プランテーン183万トン、牛乳158万トンです。輸出量で多いのは、コーヒー豆、保存野菜、アスパラガスなどで、主要輸出農産物であるアスパラガスの輸出額は世界第1位です。(FAO:2007年)
農水省 ペルー農業概要はこちら(2008年1月のデータ)
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ペルーの棚田と傾斜地農業 |
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